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生産工程での環境配慮

モーター部品だけではなく、生産工程上で使用される環境負荷化学物質に始まり生産設備・機械等の省電力化並びに社員の作業環境の向上に至るまで様々な環境負荷低減活動を積極的に推進しています。

生産設備の設計・導入時における環境対応

マブチグループでは、すべての生産拠点において、生産設備の導入の際には、以下の項目について多面的な環境影響評価を行い、生産設備機器の導入計画を立案しています。

  1. 使用禁止物質の有無
  2. 電力・エアー・用水等の使用量
  3. 燃料消費量
  4. 大気汚染物質・オゾン層破壊物質・汚水の排出量
  5. 振動・騒音水準
  6. 労働安全衛生法が適用される廃棄物・有害物質の排出量
  7. 設備廃棄時における有害物質漏出の可能性有無
  8. 有害物質回収の指示・説明の有無

これらの検証を通じて環境負荷の低減に取り組んでいます。

インターナル・カーボン・プライシング(ICP)制度の導入

ICP制度は、社内における炭素価格を設定し、CO2排出量を費用換算することで、排出量削減に対する経済的インセンティブを創出し、社内で気候変動への対応を促す仕組みです。今後、CO2排出を伴う設備の投資計画の際に、設定する社内炭素価格を適用し仮想的な費用に換算することで、設備の選択、投資判断の一つの要素として考慮し、運用しています。

マブチモーターのICP制度

  • 社内炭素価格:11,000円/ t-CO2
    ※海外拠点においては社内為替レートを用い換算。排出権の価格変動等を考慮し適宜見直しを行う
  • 制度対象:CO2排出を伴う設備の投資
  • 適用方法:CO2排出を社内炭素価格の適用により費用換算し、設備の選択、投資判断の一つの要素として考慮

環境に配慮した生産工程改良

メキシコマブチ

モーター部品の洗浄工程に使用している洗浄液をアルカリ洗剤から内製のアルカリ電解水へ変更しました。従来使用していたアルカリ洗剤は界面活性剤・化学合成物質を含有するものでしたが、水を主成分とする安全性が高いアルカリ電解水へと変更したものです。さらに、ろ過装置を導入し洗浄液の循環再利用を行うことで、最終廃液を大幅に削減し、廃液自体も窒素やリンなどを含まない安全性の高いものへ浄化することが可能になりました。また、生産設備及び検査工程の改善により、一部のモーター部品の無洗浄化を実現しました。無洗浄化の実現によって、 2022年には約300万個分の洗浄にかかる環境負荷を低減しました。 また、メキシコマブチやポーランドマブチなどの工場新設においては、省エネルギー・省資源に向けた施策を設計に取り入れることで、環境負荷低減に努めました。

汚染物質の削減・廃止、汚染防止の取り組み

環境汚染防止のため徹底した化学物質の管理を行い、使用状況を把握するとともに有害化学物質の使用削減・廃止、汚染防止に積極的に取り組んでいます。
化学物質の運搬用として専用の車両を導入しています。この専用車は、緊急時における環境汚染を最小限にすることを目的として、液漏れ防止などの対策を施しています。 また、化学物質を保管する倉庫の床には、特殊なコーティングを施し、万一液漏れが発生した場合に液の浸透を防止し、土壌・水質を汚染しないようになっています。
また、研究開発部門においては、製品及び設備の研究開発・試験などに使用する薬品類について、以下の管理を実施しています。

  • 薬品の保管管理要領を制定し、管理を行っています。
  • 薬品庫が地震などで倒れないように設置しています。
  • 薬品の保管管理者を定め、定期的な棚卸を実施しています。
  • 薬品の廃液は、マニフェスト制度に従った処理を行っています。