ICP制度は、社内における炭素価格を設定し、温室効果ガス排出量を費用換算することで、排出量削減に対する経済的インセンティブを創出し、社内で気候変動への対応を促す仕組みです。温室効果ガス排出を伴う設備の投資計画の際に、設定する社内炭素価格を適用し仮想的な費用に換算することで、設備や車両等の選択や投資判断の一つの要素として考慮し、運用しています。
マブチモーターのICP制度
- 社内炭素価格:11,000円/ t-CO2 ※
※海外拠点においては社内為替レートを用い換算。排出権の価格変動等を考慮し適宜見直しを行う - 制度対象:温室効果ガス排出を伴う設備及び車両の投資
- 適用方法:温室効果ガス排出を社内炭素価格の適用により費用換算し、設備や車両等の選択、投資判断の一つの要素として考慮
環境に配慮した生産工程改良
モーター部品の洗浄工程に使用している洗浄液をアルカリ洗剤から内製のアルカリ電解水へ変更しました。従来使用していたアルカリ洗剤は界面活性剤・化学合成物質を含有するものでしたが、水を主成分とする安全性が高いアルカリ電解水へと変更したものです。さらに、ろ過装置を導入し洗浄液の循環再利用を行うことで、最終廃液を大幅に削減し、廃液自体も窒素やリンなどを含まない安全性の高いものへ浄化することが可能になりました。また、生産設備及び検査工程の改善により、一部のモーター部品の無洗浄化を実現しました。無洗浄化の実現によって、 2022年には約300万個分の洗浄にかかる環境負荷を低減しました。 また、メキシコマブチやポーランドマブチなどの工場新設においては、省エネルギー・省資源に向けた施策を設計に取り入れることで、環境負荷低減に努めました。
ポーランドマブチでの活動事例
ポーランドマブチでは、主要生産エリアに空気を供給する換気ユニットにおいて、外気温度を効率的に利用し冷暖房に係る消費エネルギーを削減するため、外気温度と生産エリア内の温度に応じて動作を制御する循環型の換気システムに組み換え、年間およそ414tonの温室効果ガス排出量削減を実現しました。
汚染物質の削減・廃止、汚染防止の取り組み
環境汚染防止のため徹底した化学物質の管理を行い、使用状況を把握するとともに有害化学物質の使用削減・廃止、汚染防止に積極的に取り組んでいます。
化学物質の運搬用として専用の車両を導入しています。この専用車は、緊急時における環境汚染を最小限にすることを目的として、液漏れ防止などの対策を施しています。 また、化学物質を保管する倉庫の床には、特殊なコーティングを施し、万一液漏れが発生した場合に液の浸透を防止し、土壌・水質を汚染しないようになっています。
また、研究開発部門においては、製品及び設備の研究開発・試験などに使用する薬品類について、以下の管理を実施しています。
- 薬品の保管管理要領を制定し、管理を行っています。
- 薬品庫が地震などで倒れないように設置しています。
- 薬品の保管管理者を定め、定期的な棚卸を実施しています。
- 薬品の廃液は、マニフェスト制度に従った処理を行っています。