マブチモーターは、経営基軸の中で「地球環境と人々の健康を犠牲にすることのない企業活動を行う」、行動指針の中で「他人に対し公平、公正であり、他の社員への協力と支援を惜しまない」と掲げており、海外拠点も含め、社員としての基本的権利を尊重し、社員一人ひとりが健康で安心して活躍できる職場づくりに積極的に取り組んでいます。
マブチモーター人権方針
人権尊重の取り組みをグループ全体で更に推進し、その責務を果たしていくための指針として、「マブチモーター人権方針」を制定しています。
当社は、「マブチモーター人権方針」に基づき、自らの事業活動において影響を受けるすべての人々の基本的人権と多様な価値観、個性、プライバシーを尊重し、人種、宗教、性別、国籍、身体障がい、年齢等に関する差別的言動、暴力行為、パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、いじめ等の人格を無視した行為を認めません。また、奴隷や人身取引を含めたすべての強制労働、児童労働を認めません。
重要と考える人権課題
以下の人権課題が特に重要であると考え、取り組んでいます。
- 強制労働、児童労働の禁止
- 差別と非人道的な扱いの禁止
- 適切な労働条件の確保
- 結社の自由と団体交渉権の尊重
人権デューデリジェンス
当社は、「国連のビジネスと人権に関する指導原則」に従い、人権尊重の責任を果たすため、人権デューデリジェンスの仕組みを構築し、これを継続的に実施します。
- 人権リスクの評価(アセスメント)
マブチモーターのサプライチェーンにおける人権リスクを明確にするために、人権に関する国際的な規範を参考に当社及び当社のサプライヤーの人権リスクアセスメントを実施しました。
- 実施時期 :2023年11月~2024年1月
- 対象範囲 :当社及び当社のサプライヤー
- 実施内容 :各種人権課題関連項目に対する法律把握や体制整備の状況の自己評価をもとに発生可能性を推定し、人権課題それぞれの深刻性と照らし、リスク緩和の取り組み優先度の高い事項を把握
- リスク緩和の取り組み(アセスメント結果含む)
- モニタリング
- 情報公開
アセスメントの結果、サプライヤーにおける「救済へアクセスする権利」についてリスク緩和の取り組みを優先的に行う必要があるとの認識に至りました。人権リスクの早期発見及び適切な対応を実現するには報告・相談体制が大きな役割を果たします。サプライヤーのより詳細な状況把握を進め、特にリスクが高いと判断されるケースにおいては早期の改善を要請するなど対応を行ってまいります。
今後も定期的に実態調査をし、当社の事業活動による人権課題発生有無の把握に努めてまいります。
今後も当社の人権に係る活動は当社ホームページ及び統合報告書などで公開してまいります。
救済・是正の仕組み
当社は、当社の事業活動を通じて人権への負の影響を引き起こした、もしくは助長したことが明らかになった場合は、適切な手続きを通してこれに対処します。また、人権を含むコンプライアンスに関する通報・相談を受け付ける「倫理規範ホットライン」を設置しています。「倫理規範ホットライン」は匿名性、秘匿性が保たれており、当社社員のみならず、お取引先様の一部までを対象範囲としています。
「国連グローバル・コンパクト」に署名
2021年1月、国連が提唱する「国連グローバル・コンパクト」に賛同し、署名いたしました。
国連グローバル・コンパクトは、人権への保護、不当な労働の排除、環境への対応、腐敗防止に関わる10の原則に賛同する企業トップ自らのコミットメントのもと、持続可能な成長を実現するために、企業や団体に健全で責任ある行動を求めています。
当社は、経営理念として掲げる「国際社会への貢献とその継続的拡大」を実践するために、サステナビリティ方針を定めております。国連SDGs(持続可能な開発目標)を、人を大切にしながら経済的にも成長できる目標と捉え、達成に向けてお客様、お取引先様、従業員を含めたステークホルダーの皆様とともに、更なる成長に邁進してまいります。
人権 | 原則1:人権擁護の支持と尊重 原則2:人権侵害への非加担 |
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労働 | 原則3:結社の自由と団体交渉権の承認 原則4:強制労働の排除 原則5:児童労働の実効的な廃止 原則6:雇用と職業の差別撤廃 |
環境 | 原則7:環境問題の予防的アプローチ 原則8:環境に対する責任のイニシアティブ 原則9:環境にやさしい技術の開発と普及 |
腐敗防止 | 原則10:強要や賄賂を含むあらゆる形態の腐敗防止の取組み |